心導く勧誘人――ホロン

心導く勧誘人――ホロン(単品

■「や~やぁ、そこの~あなたぁ~。突然~です~が~、もっと~活躍~してみた~くは~、な~いですか~?」

■ホロン・グリムス
独立世界(世渡世界の対義語。世渡の術を知らず、異世界の存在すら知らない世界)で廃車され解体されゆく鉄道車両の心をスカウトし、RSCRに導く『勧誘人』。
彼女自身も機械の心で、大連界本線の地方管理局所在地グリムスから分岐する「ヴァンダリア線」で定期運用を持つ木造三等車CP704 423号に宿る。

勧誘活動の際には大きな銀色の鎌・目の見えないほど深く被った帽子・首から下を覆うローブという死神のような姿(本人いわく『形式的な衣装』)で対象となる心のもとを訪れる。所々を間延びした胡散臭い口調で話すので最初は確実に怪しまれるが、「まだ走りたい心の意思が通らない」独立世界の悲哀を憂う気持ちは本物で、同種族ならではの感性で(悪く言えば言葉巧みに)対象となる心の気持ちを掴み、再雇用成約率100%を維持し続けている。

飄々とした性格で、その仕事上RSCRの職員の中では知らない人はいない有名人である。


リオストはこの世界を含む独立世界で廃車解体される車両をこっそり再雇用する、俗に言う『拉致』を常習的に行っているわけですが、その心たちのスカウトを一人で担当しているのが彼女です。あだ名は当然『死神』。

ちなみに、『拉致』は解体場にいる車両を魔術によってそっくり作った変わり身とすり替え本人をリオストへ導く形で行っています。解体→リサイクルの流れを辿るのは心の宿らないダミーボディなわけです^q^

実車はそのうち!