March 2012

想いは、引き継がれる。

想いは、引き継がれる。


社員ひとりひとりの、胸の中に。そして、すべての『おだっこ』達に―――

 ■ロマンスカーに乗る事はめったにないけれど、彼女たちはいつもそこにいて、毎日お疲れ様を交わしました。そして、引退直前の乗車だろうが彼女たちはきさくに迎えてくれました。
皆それぞれ次の道へ進むけど、彼女たちのいた毎日は終わりません。何処へ行っても、みんなおだっこです。ありふれた、でも楽しい毎日をありがとう。そして、お疲れさまでした!

■本当は16日に完成させたかった絵。引退組だけでなくいつもお世話になっている現役組へも感謝を込めて、現役組(営業車・保線車ほか)+近年の引退車および保存されているご隠居方。そして、直通先やグループ路線(東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・箱根登山鉄道・箱根ロープウェイ・江ノ電・江ノ電バス藤沢)+αの車両たちも全員描き加えました。枠外にもきっとたくさんの家族たちがいるはず。

同じ線路で毎日を共にしたなら、会社が違おうが「おだっこ」です。

+αとして、メーカーで生まれ初めて小田急の線路を踏む新人や、大掛かりな工事のためのメーカー出張に伴う甲種輸送で新松田駅構内まで乗り入れてくる事のあるEF65形。
そして、東京駅の混雑時に海老名駅構内にこっそり乗りいれてくる事のあるらしいリオスト( よりオルカを加えています。

■そのほか誰が何形何号かは次回更新の際に答え合わせカットを用意する予定です。

それぞれのラストラン

それぞれのラストラン(まどごや向け)

3月16日、滅多に乗らないけれど、いつもそばにいた家族たちがラストランを迎えました。
万年金欠状態で立ち回る私にとって、ロマンスカー組に乗る事はあまりなかったのですが、毎日通う中で日常的に挨拶を交わし、身近ではないけど身近な存在でした。そんな人たちのご紹介。

カット綾音先輩


■此宮綾音

アイボリーと青の帯、ステンレスカーにも引き継がれた現行小田急色を初めて採用した5000形の十三女。
おっとり穏やかな性格で、「しずか」なる称号を得る程度に綺麗好き(風呂好き)。しかし、忙しいシフトをこなしつつ何処で入浴しているのかは謎(詰所・固有結界など諸説あり)。

小田急通勤車と言えばこの顔、と言うほどなじみ深かった小田急顔の先輩たち。その最後の一本として最後の活躍を続けていました。
特急車組以上に乗っているし、思い入れのある人の一人ですが、営業最終には間に合わず。24・25日に最後のお疲れ様を言いに行く予定です。

カットたかねえ

■一間高嶺

あだ名は「たかねえ」。ファンにも、家族にもきさくなお姉さん。

ここで度々紹介している「伝統と伝説の一族」四番手に当たるHiSE(High-decker(・High-performance他) Super Express)10000形の長女です。
小田急60周年の節目の年に記念として登場し、在来車より二段高い客室とシャープなフォルムが売りのお姉さん。
最盛期は11両4本が在籍し、看板娘としての活躍を見せていましたが、そのハイデッカー客室がバリアフリー化への足枷となり、50000形VSE車と入れ替わりに2本が引退し長野電鉄へ移籍、小田急に残った2本も順次引退し、16日。はこね36号新宿ゆきを以て引退しました。

一代前の7000形LSE車と比べると鋭いフォルム。でも、顔つきはLSE車のそれを受け継いだ優しげな顔。
そんな姿から、やはり宿る心はお姉さんイメージでした。

カット空っち

■二間空

2編成が在籍した20000形RSE車の2本目1号車、20302号の心。
いつも明るくハイテンションに御殿場線をぶっぱなした元気娘。
引退は一足早く、15日の唐木田ゆき「ホームウェイ75号」。
最終日の運転は姉である二間青(20001号)に託すこととなった。

伝統と伝説の一族五番手。RSE(Resort Super Express)車20000形は、3000形SSE車が担当していた連絡急行あさぎりの後継として登場した車両でした。
直通先の御殿場線との兼ね合いもあって一族が今まで採用してきた連接11両編成のスタイルから一般的なボギー車の7両編成へ。そして、オーシャンブルーにオーキッドピンクの姿は、バーミリオンで統一されて来た一族に花を添えました。
そして、JRの意向から関東私鉄唯一の2階建て車両を連結し、2階を二等グリーン車(小田急線内は『スーパーシート』、)1階は普通座席と簡易個室(コンパートメント)というより取り見取りの内装でした。また、二等も三等も座席はふかふか。撮影周りで疲れた体は二間姉妹に預けるべし。

そんなRSE車も、一間姉妹同様のハイデッカー構造。バリアフリー化に当たって足枷となっていたことは否めず、また、とうのあさぎりも御殿場以西の利用は最終的に低迷。このため、区間を登場前のように御殿場まで短縮し60000形MSE車による片乗り入れへと変更。後輩にバトンを渡し小田急から去る事になりました。

一族の伝統をその顔立ちに引き継ぎながら独自色たっぷりの姿で駆ける姿はおだっこ達の舞台に良い花を添えていたように思います。
どうやら編成短縮の上富士急への移籍が内定している模様。彼の地でも元気な活躍を祈りたい所です。
フジサン特急色に塗ろうものなら富士急見捨てますよ……フフフ(殴

カット朝姉

■水井(みない)朝霧

371系クモハ371-101号の心。あだ名は「朝姉(あさねえ)」。
点検以外休みなしの忙しいシフトとは裏腹に、とんでもなく人付き合いの上手なお姉さん。

『ロマンスカー』あさぎりの一員として、毎日小田急に乗り入れに来ていたこの人も、欠かすことのできない家族の一員でした。
伝統と伝説の一族ではなく、JR東海型特急車「ワイドビュー」一族の二番手です。
RSE車と同じく、SSE車の後継そしてあさぎりの沼津延伸・相互乗り入れ化にあたって登場した車両で、静岡の車庫に7両一本(静岡電車区X1編成)のみが在籍。しかも、その足で東は小田急新宿、西は浜松まで専属運用を持つというとんでもなく忙しい人でした。故に彼女には非番というものは無く、唯一の休みは定期健診で名古屋に出張する時だけです。その際はJR内の専属運用は通勤車の臨時快速で、あさぎりはRSE車が代打にあたっていました。

そんな朝姉は、夕方のあさぎり7号がちょうど学校の五限(定時より早めに上がる授業)を終えホームに立った頃に下ってゆくシフトだったので、乗る機会はほとんどなくても、顔なじみでした。途中駅でこの人に追い抜かれると「まだそんな時間だったかw」とつぶやいたものです。

そんな多忙でお茶目な姉さんは、あさぎり引退後は団体用として休みなしだった今までよりすこしばかりゆとりのある毎日が約束されているようです。
いつもロマンスカーではなく新幹線と呼ばれてたけれど、立派なロマンスカーの一員、おだっこ家族の一員です。

また、その時がきたら会おうね。

■以上、16日でラストランを迎えた家族達のプロフィールと思い出話でした。
引退組関連のイラストはもう一枚かなり大きいのを制作中です。
目の前で先輩・姉さんたちと会える本当に最後の日、25日までになんとか完成させたい所です。
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