■「えへへー、レモネードで新鮮な海の幸いーっぱい仕入れたんだー♪ さーどうやって料理しようかなー?」
RP417形はCP510形から広まった軽量構造を採用し、寝台車中心の長距離列車向けに開発された食堂車。
車内中央をキッチンとカウンター席、そのほかの区画をテーブル席と窓側向きカウンター席とし、軽食の提供を前提としたいわゆる「ビュッフェ」車である。旧型三等車の台枠や一部機器から転生させた客車で、その出自は雑多。
軽食の提供を前提としているものの、スズシロは三等車から転生する時点で一部の設備を本格的な食堂車並みとして特別仕様のキッチンを持つ。
■10月末の「鉄娘でGO!」にて新刊として出した「シエルブリーク357番編成記録帳」から、二人いる食堂車の一人です。
リオ・ストラトス連界鉄道を初め、連界鉄道の多くの食堂車は極めて長距離を走行する中で旅行者の負担を抑えるためにすべてのメニューを無料とする規定を設定しています。
これは長時間停車時も有効なので、駅に停まっている間ホーム上のレストランとして地元客が利用、なんていうこともあるようです。
また、基本的なメニューのレシピは公式のものがあるものの、その車両の味付けは食堂車の心が決める慣わしがあり、一両一両違う食堂車の味を追う人もいるようです。
カウンターを中心としたスズさんはそのお客さんと明るく語らいながら、また楽しみながら料理を作り続けます。
少しでも旅が楽しくなるように。